ROMANESQUE ロマネスク・・GOTHIC ゴシック・・
RENAISSANCE ルネッサンス・・BAROQUE バロック・・
ROCOCO ロココ・・・PALLADIO パラディオ・・・
永い年月を重ねて生み出された美しいスタイル。そこには過去のアーキテクト達が自然の中から生み出し完成された「美」があります。
その大いなる自然の一部でもある人間の根源に訴えかける美しさは その魅力が 今日でも・・そしてこれからもずっと色褪せる事はありません。
現在と同じように 景気の先行きが不透明だった 第一次世界恐慌後、
アメリカでは自国の経済活性化の為に国を挙げ住宅市場を活性化するのが最善の方法として 流通する住宅の資産価値が落ちないためにはどうすれば一番いいのか?を調査をしました。当時の連邦住宅管理公団(FHA)は、住宅の資産価値が落ちないためには 飽きが来ない美しい伝統様式の住宅は転売価格が下がりにくいという調査結果から伝統的デザインによる住宅設計指針を設定しました。
この成果によって アメリカでは中古住宅の市場は 6~8%の成長を維持することが出来ました。このことから見ても住宅のデザインがいかに重要かがお分かりいただけると思います。
アメリカの流通されている住宅建材の多くは 伝統様式に基づきデザインされています。
その為多くのメーカーが競い合うのも 最先端の流行やデザインを追い求めることではなく 同一のデザインや規格寸法に基づいた製品性能や価格を競争することになります。 その為消費者でもあるハウスオーナーは 新築時はもちろん 将来的なメンテナンスやリモデルの場合にデザインや規格が極端に変わることはないので良質な製品が通常よりも安価で入手可能になるのです。
アメリカに建材の買い付けに行くと 様々なメーカーの製品を見ることが出来ます。見た目だけで 選んで 現地の担当者に相談すると 「見た目は良くて 安価だけど止めたほうがいい」 と止められることがます。現地のコンソリデューターたちは流通の実績や経験を通して 製品の善し悪しを判断することが出来ます。
建材の商社からホームセンターまで 様々な流通で市場に出てくる製品を 見た目と価格だけで選択した場合 結果としてアメリカからの輸入建材は粗悪だとの印象を与えてしまいます。輸入住宅がブームになった当時に輸入された製品にはそういう製品が数多くありました。それを良質な建材と同等な価格で販売する利益目的の業者がいたために見た目だけでは同じに見えた製品でも 材質や製品性能が違っているのに同一に見られて 粗悪で高額の烙印を押されてしまったのが 真実なのではないでしょうか?
現実 築30年を越える先代の建てた物件ではそういったことは起こってはいません。確かに経年劣化による製品パーツ等の交換は必要になりますがそれは国内のメーカー製品も同等です。